災害を前にして、人はどうして逃げないのでしょうか(避難)? |
台風19号に備え水門は閉じられます
日本最大級の水門です。津波、高波から後背地に住む5000人を守ります
地上30メートル、エレベーターで昇ります。
普段は駿河湾、富士山、愛鷹山、南アルプス、箱根連山など
360度見渡せる展望台です
予測されていた災害、どうして避難しなかったのでしょうか?
メディアがあれほど”命を守るために避難しましょう!”と叫び続けていたのにです。
どうやら人は避難したくない生き物、避難所に避難するのは、
不便な生活。プライバシーが無いとか、色々心配になり
避難所に行く行動にブレーキをかけます。
特に水害に対して避難することは難しいそうです。水害は逃げにくい。
テレビなどで水害を見ますと、何故もっと早く避難しなかったのかしら?
と疑問に思います。予報で水量が報道されても、現時点で大した雨量で無い場合は、
皆様子見。山間部ではもう災害レベルでも、
目の前の川の水量に反映するには数時間かかるので、
皆逃げるタイミングが遅くなる。雨が酷くなってから避難勧告を出すと、
2次被害が発生しやすくなり、自治体も躊躇するそうです。
早くから出しても、皆避難しない。水害は逃げにくい!理由の一つだそうです。
それにしても、メディアがあれほど”命を守るために避難しましょう!”
と叫び続けていたのにです。どうやら人は避難したくない生き物のようです。
違うキャンペーンですが、よく生活習慣病予備軍に向けて
医師や行政が”健康を維持するために運動しましょう!”
という呼びかけをしますね、”命を守るために早めに避難しましょう!”
という呼びかけとそっくりですね。
危ない人ほど呼びかけを避ける傾向があるように思います。
メディア関係者が、今回の、”命を守るために早めに避難しましょう!”
という呼びかけがどれほどの効果があったのか?
検証する必要があるようなことを言っていました。
実際命の危険にさらされた人々は次回はきっと呼びかけに応じると思えます。
これほど人を避難所に避難させることは難しいのですね。
増水した狩野川です
(小さな川の氾濫は報道されませんが、私達町でも多数ありました)
台風15号で甚大な被害が出た千葉県でも今回避難してもらうのに、
一軒一軒訪ねたり、避難所に行くマイクロバスを用意したり、
それでも1/3の住民しか避難しなかったそうです。
避難勧告、指示が出ても避難所に行くばかりが避難でなく、
自分流の避難も選択肢に。今いる所よりより安全な場所、安全な
親戚、友人宅、ホテル、より高い建物など考えておくと良いと思います。
今回の水害を見て複雑な思いがしています。
お読み頂きありがとうございました
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